金曜日, 11月 16, 2007

三峡ダムで、新たに200万人が移住

◆三峡ダムで、新たに200万人が移住

  クリーンエネルギーとして期待されてきた水力発電だが、そのシンボルとも言うべき三峡ダムで環境負荷が増大してしまった。以前は、川沿い農民の生活排水も、三峡の急流により流されており、特段の問題とはならなかった。「流水不腐」(流水腐らず)である。
  だが、ダム建設により、上流の重慶まで長さ660km・幅1.1kmの細長い湖となり、水は殆ど流れず、生活排水が澱み、下流の上海をはじめとする揚子江デルタ地域に大きな影響を与えることとなった。飲料水・工業用水として、適さなくなってしまったのである。  

  従って、生活排水の原因である川沿い農民200万人の移住が必要になった。転居先は、汚水処理施設のある重慶などの都市部になる。既に水没地域の120万人が各地に移住しているが、新たに200万人が移住することになる。移住者数は計320万人となり、それに見合うだけの雇用が創出できるかが、今後の問題となる。

中国のCO2が世界最大に

◆中国のCO2が世界最大に

  国際エネルギー機関(IAE)2007年版の年報「世界エネルギー見通し」によれば、07年に中国が米国を抜き、世界最大のCO2排出国になる。インドも、今年4月からの五カ年計画で発電能力をいまの6倍に高める方針であり、中米に次ぐ排出国になることは必至である。2015年には、米中印の3カ国で排出全体の半分を占める見通しとなった。
  中国の発電量(06年)は、前年比13।5%増の2兆8344キロワット時に達した。電源構成は、火力発電(83.2%)、水力発電(14.7%)、原子力発電(1.9%)である。火力の殆どが排出量の多い石炭であり、この構成が短期間に変わることは期待できず、高度経済成長を続ける限り、発電量も増大する。排出を削減する為には、技術と設備が必要であり、投資総額も膨大なものになる。

月曜日, 11月 12, 2007

知的財産権の係争において、日系企業が勝訴で結審

◆知的財産権の係争において、日系企業が勝訴で結審

  11月12日、ケンウッドが、「中国における商標権、意匠権、著作権侵害に対する模倣品裁判において、すべて勝訴で結審」と発表した。
  同社は、中国企業3社の同社に対する①商標権侵害および不競法違反、②著作権侵害、③意匠権侵害の計3件の訴訟を中国の北京第一中級人民法院に提訴し、4月の第一審判決で全面勝訴した。
  その後、相手方の上告により審理されていた北京高級法院においても、上告棄却による第一審判決維持という全面勝訴となった。
  これにより、中国企業3社に対して損害賠償(総額430万元、約6,665万円)の支払い命令が出された。

中国の貿易黒字が2000億ドル突破

◆中国の貿易黒字が2000億ドル突破

  11月12日、中国税関総署は、1月から10月までの貿易黒字が2123億ドルに達したことを発表した。年末には、2500億ドルを超える模様。年間の黒字額は、昨年の1775億ドルが最高だった。
  黒字拡大の牽引役である輸出は、1~10月で、9858億ドルと対昨年比26.5%増。輸入が同期7734億ドルの同19.8%増にとどまり、大幅な黒字となった。輸出の稼ぎ頭は「電気製品・機械」で、5622億ドル(30%増)となり、輸出全体の57%を占める。伝統的輸出産業であった衣類の輸出が23%増にとどまり、付加価値の高い産業へのシフトが進みつつあることが分かる。
  黒字の主因が低く設定されてきた元の為替レートにあることは間違いない。 取分け、最大の赤字国であるアメリカ、ユーロ高にある欧州各国の元の切り上げ要求が益々強まる情勢となった。

世界最大のシップリフトが三峡ダムで着工

世界最大のシップリフトが三峡ダムで着工

  三峡シップリフト下流左側スロープの掘削が、このほど、正式に着工した。三峡シップリフト基礎の掘削、基礎コンクリート打設が、愈々、本格的に開始される。これは、世界最大の垂直シップリフトの前期工事の幕開けを意味する。
  シップリフトは、三峡ダム左岸に位置し、三峡ダム建設の恒久的通航施設であり、客船、特殊船がスピーデイに通航できる。リフトは、長さ132m、幅23.4m、高さ10m。最大高度は113m、総重量が13,000トン。その規模と技術的難度は、世界のシップリフト建設において、先例が無い。
  三峡リフトは中国と外国との共同設計方式を採用し、長江水利委員会設計院とドイツのLI-KuKの共同企業体が設計を担当した。中国三峡総公司は、反復論証と方案比較を経て、ワイア巻上げ方案を歯車・歯条リフト方式及び短ボルト・長ナット安全保障システムに変更して、本年7月、全体設計の審査が終了した。
  三峡ダムを通航する一年間の貨物量は、5,000万トンを超え、毎日200隻近い船舶が通過しており、急増の勢いを呈している。三峡リフト竣工後は、3000トンの船舶一隻が通航可能となり、所要時間は40分である。